英検5級の大問2は、会話文の文空所補充です。
つまり、会話文の次に来るかっこの中の文章を、4つの選択肢の中から選ぶというもの。
大問1は15問ありましたが、大問2は5問です。
大問1に比べれれば問題数は少ないですが、覚えておくと実際の会話に役立つ表現もたくさん出てくきます。
この記事では、
英検5級の大問2を解くための時間配分
問題例とその答え
解き方のヒント
合格するためのアドバイス
を解説します。
リーディングの大問2とは?
課題形式:会話文の文空所補充
課題詳細:会話文の空所に適切な文や語句を補う
問題文の種類:会話文
解答形式:4肢選択
問題数:5問
リーディングの問題数は全部で25問あるので、20%を占めていることになりますね。
おすすめ時間配分
リーディング25分間うち、全問題は25問。
大問3で時間に余裕をもたせられるように、大問2では、1問につき1分以内で解いていきたいものです。
解答に悩んだ時のコツ
まずは次に進むこと
もし答えがわからなかったら、まずはどれでもいいので解答をしておいてください。
そして、次の問題へ。
時間が足らなくなると、せっかく解ける問題さえ解答できなくなる可能性がでてきてしまいます。
悩んだ問題はひとまず印をつけておくこと。
後から戻ってきて再度じっくり問題に取り組むようにしてくださいね。
時間をムダにしないことが重要!
消去法を利用する
消去法を使うことで、正解率が25%よりもグンと上がります。
例えば、4択問題でどれが正解なのか分からない場合でも、「この2つは絶対に違うな」、という選択肢が入っていることがけっこうあるんですよね。
2つが違うということは、もう2つのどちらかを選べば、正解率は50%。
「1つだけ違う」とわかれば、正解率は25%から33%に上がります。
もし「3つが違う」のであれば、正解が出てきます!
会話文の分空所補充
例題は、2019年度の過去問を調査、分析した上で作成した、オリジナル問題です。
例題1
Boy: Which hat is yours?
Girl: ( )
1. It’s 200 yen. 2. That’s right. 3. The pink one. 4. Yes, I can.
これは、”Which”を注目することができれば、答えられる問題です。
1.の場合は、”How much~?”から始まりますし、2.や3.の場合は、”Do you~?”などの、疑問詞を使わない疑問文になるはず。
例題2
Girl: How are you today, Mr. Hanks?
Man: ( ) thank you.
1. It’s yours, 2. I’m fine,. 3. Tomorrow, 4. My friend,
“How are you?”(お元気ですか?)という英語表現を知っていれば、答えられる問題ですね。
英検5級では、このような日常的な会話や挨拶の表現が出てきます。
例題3
Boy: Are you a student?
Girl: ( ) I go to elementary school.
1. That’s right. 2. At eight o’clock 3. Some pens. 4. No, thank you.
基本的には、Yes/Noで答える質問形式になっているので、「答えは4!」と早とちりしていしまうかもしれません。
しかし、「学生ですか?」の答えに、「いいえ、けっこうです(ありがとう)」は、やはりおかしいですよね。
“That’s right”(そのとおりです)という英語表現もよく使われるので、ここで覚えてしまいましょう。
例題4
Man: Hi, Lisa. ( )
Woman: Thank you, Ben. It’s beautiful.
1. I have one, too. 2. He’s not here. 3. It’s today. 4. This flower is for you.
ここでBenは、質問しているわけではなく、何かを話しかけています。
それに対するLisaの答えは、”Thank you”。
感謝を表していますね。
4つの選択肢を見ると、「この花はあなたのためです」があります。
Benがお花をあげたことに対して、Lisaが感謝しているという会話がなりたちますね。
例題5
Boy: Goodbye, Mrs. Yamada.
Teacher: Goodbye, Satoshi. ( )
1. Please come in. 2. I’m teaching. 3. Have a nice weekend. 4. Let’s go shopping.
男の子と先生が、お互いに”Goodbye”(さようなら)と言っているので、お別れのあいさつをしているのがわかります。
“Please come in”(お入りください)や、”I’m teaching”(教えています)、”Let’s go shopping.”(買い物に行きましょう)は、ここではおかしい表現です。
ですので、”Have a nice weekend.”(よい週末を)が正解です。
これも日常的によく使われる表現なので、英会話のチャンスがあったら、実際に使ってみてくださいね。
会話文の分空所補充の学習法
文法としては、中学1年生レベル。
日常的な会話やあいさつの表現がたくさん出てきます。
その中でも、疑問詞を使った表現が多く出題されるので、よく使われる言い回しとして覚えてしまいましょう。
言い回しを覚えしまうことで、どんな会話なのかがイメージできます。
イメージできるようになれば、自然と正しい答えにたどり着く可能性がかなり高くなる
英検によく出てくる疑問詞
上の例題で出した”which”は、単独で使われる疑問詞。
それ以外にも、”How old~?”や、”What time~?”など、連語として使われる疑問詞があります。
- 5級に出てくる数はあまり多くない
- 今後もっとレベルの高い級を受けるために必要な基礎となるため、しっかり覚えておくこと
単独で使う疑問詞
- how (どう、どうやって)
- what (何)
- who (誰)
- where (どこ)
- when (いつ)
- why (なぜ)
- which (どっち)
- whose (誰の)
連語の疑問詞
- what time (何時)
- what day (何曜日)
- how old (何歳)
- how long (どれくらいの長さ,期間)
- how often (何回)
- how much (いくら)
- how far (どれくらいの距離)
- how many∼ (いくつ)
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どんな問題が出るかをチェックするためにも、過去問を解いてみるのはとても大事なこと。
過去問を解いて不正解だった場合、どうして間違ったのかわからないままでは、英語は上達しません。
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今回のブログ記事の他にも、英検、英検5級対策として、他にも役立つ情報をまとめた記事を公開しています。
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