子供が自然に英単語を覚えられて、英語脳を作るサポートにもなる教材「Picture Dictionary(ピクチャーディクショナリー)」。
今回は、いくつかあるピクチャーディクショナリーの中から、家庭だけでなくESLや英語教室などで使われていて評判のいいものを4冊、年齢別に紹介します。
子供の英語学習のサポートって、なかなか難しいですよね。
スポンジのような吸収力を持った子供のうちに、たくさんの英単語を覚えさせてあげたい。
そう願うのは、私だけではないはず。
でも、ムリに暗記させようとしても効率が悪いだけじゃなく、英語嫌いな子になってしまうリスクもあります。
「英語を嫌いになることなく自然と英単語を覚えさせてあげたいけど、どの教材がいいのか知らない」
「できるだけ早いうちに子供の英語脳を育ててあげたいけど、どんな方法を試すべきかわからない」
そんな悩みを解決したい方は、ぜひ続きを読んでみてください。
ピクチャーディクショナリーってどんなもの?
文字通り、ピクチャー(写真や絵)のついたディクショナリー(辞書)です。
一般的に、幼児や子供向けの辞書で、絵本のように作られています。
また、子供だけでなく大人の英語学習に役立つピクチャーディクショナリーもあるので、親子で一緒に学習するのもいいかもしれませんね。
ピクチャーディクショナリーにはたくさんのメリットがありますが、ここでは子供が英単語を覚えるのに役に立つ3つの理由を説明していきます。
ピクチャーディクショナリーが子供の英単語学習に最適な理由
英語の辞書に慣れる第一歩になる
勉強好きな子供なら辞書を引くことになれているかもしれません。
でも、普通の子供たちは辞書を引くことが面倒だと感じるはず。
特に英語となると、やる気が失せるかもしれませんね。
ピクチャディクショナリ―なら、カラフルな絵や写真がついていて、子供でもとっつきやすく作られています。
小さいうちからピクチャディクショナリ―で慣れておくことで、子供の英語学習に役立ちます。
将来、文字だけの英語の辞書を使うときに苦手意識を持たないように、早い時期から子供がピクチャーディクショナリーを手に取って楽しめる環境を整えてあげることをオススメします。
英語脳を作る手助けになる
通常の英語辞書は、日本語から英語、英語から日本語へと言葉を変換させます。
翻訳や通訳を目指しているのなら両方の言葉を使いこなす必要がありますが、英語脳を作るサポートにはなりません。
英語脳を作るには、英語を英語のまま理解する必要があるからです。
ピクチャディクショナリ―なら、イメージと英単語が直結。
イメージを日本語で認識してから、それを英語に変換し直すというムダを省くことができるんです!
英語を聞いてもそのまま英語を理解できず、頭の中で日本語を考えてしまう
英会話中にすぐに英語が出ないため、会話がはずまない
英語検定試験で、長文読解に時間がかかってしまう
そんな悩みを持つ人なら、子供には英語脳を持ってもらいたいと願うはず。
ぜひピクチャディクショナリ―で英語脳の強化に励みましょう!
日常に出てくる英単語が豊富にある
ピクチャディクショナリ―には、覚えたらすぐに使える単語がたくさんあります。
というのも、日常生活に身近なトピックが取り入れられているから。
例えば、オックスフォード ピクチャーディクショナリーのもくじの一部を見てみましょう。
「キッチン」、「ダイニング」、「寝室」、「子供部屋」など、自分の身の回りに関連するトピックがいっぱい!
日常会話にもよく出てくる単語なので、覚えた単語をすぐに使うことができます。
英会話で頻繁に使える英単語をムリなく覚えられ、英会話がもっと楽しくなる
英語検定試験(例えば英検4級、5級)に出てくる頻出単語と一致することが多いので、試験対策にもなる
オススメのピクチャーディクショナリー3選
Longman Young Children’s Picture Dictionary
Young Children’s Picture Dictionaryは幼児向け、英語を習いたての子供用に作られています。
- 収録語彙数:270語以上
- 対象学習者:幼児(2歳〜5歳)
- 全26トピック
- 全ての単語、ダイアログ、歌、チャンツがCDに収録
星4.4
2020年1月5日
・易しい英語で理解しやすかったです。絵がきれいで楽しめました。CD付きで発音の練習にもなりました。
2018年5月30日
・絵と言葉と音声がセットなので非常にわかりやすく単語を覚えられる
Longman Children’s Picture Dictionary
Longman Young Children’s Picture Dictionaryのレベルアップ版がLongman Children’s Picture Dictionaryになります。
実は、Longman Young Children’s Picture Dictionaryとこの本の2冊は、「ウォーリーを探せ!」のような使い方ができるんですよね!
例えば上のページであれば、「birdthday cardはどこにあるのかな?」とクイズを出してお子さんが答えるようにすれば、一生懸命探してくれるはず。
子供の英語学習にゲーム要素を加えることで自然と英単語を覚えるように、ちょっとお手伝いしてあげてください。
- 収録語彙数:800語
- 対象学習者:小学生(6歳~)
- 全50トピック
- 全ての単語、ダイアログ、歌、チャンツがCDに収録
星4.1
2020年5月6日
・触れられるのが良い!
オンライン英会話でこれをテキストにしている会社もいくつかあり、実際に一度これをテキストにしてレッスンしました。持っているテキストだったので、子どもは自信を持ってレッスンを受けることができました!
2017年10月23日
・英語始めるなら、勉強法を考えて、ここから始めたほうが結局、近道
付属のCDも分かりやすくて良かった
Word By Word Picture Dictionary
Longman Picture Dictionaryに比べて、もうちょっと大きい子向けですね。
子供だけでなく、英語学習を始めたばかりの大人にも十分に役立つ本です。
日常的な2000語が紹介されているだけでなく、練習問題もついている優れもの。
- 収録語彙数:日常会話に必要とされる基本単語2000語
- 対象学習者:小学生高学年~
- 語彙、トピック、文法などを同時に取り上げることで、英語力の基礎を養成
発音記号やCDはついていないので、発音やリスニングの練習には向いていない
星4.3
2020年5月11日
・見ていて楽しい。
単語覚えたいという気分になる。
2017年1月19日
・横断歩道、蛇口、点滴、徐行を言えますか?
そんな意外と知らない単語を勉強するのにとても良いです
知り合いの外国人の紹介で購入しました。
日本で売っているビジネス英単語とか受験英単語とは一味ちがう英単語帳です。
Oxford Picture Dictionary
英語版と、日本語併記版、Kindle版が発売されていますが、Kindle版が一番お値打ち価格になっています。
日本語がないとどうしても不安という方には、日本語併記版をオススメ。
しかし英語脳を鍛えたい場合は、直接イメージから英語を覚えるように英語版を使ってみてください。
語彙数が4000語もあり、かなり豊富なトピックが揃っています。
例えば、「Bedroom(寝室)」や「The Market(スーパーマーケット)」という子供でもわかりやすいものから、「Medical Care(医療)」や「Childcare and Parenting(育児と親業)」と大人が知っておくと便利な単語まで勢ぞろい!
最初から全部を覚える必要はありません。
子供が興味を持ったトピックから順に進めていけば大丈夫。
大人になっても使える辞書なので、年齢が進むにつれて難しいトピックに挑戦させてあげてください。
そして、子供がある程度大きくなったとき、あるいは英語検定試験で上位を目指すときに、「Medical Care(医療)」や「Energy Conservation(省エネルギー)」などトピックを学習すればいいと思います。
- 「Childcare and Parenting」に出てくる単語は、海外で出産、子育てをするときに必要
- 海外で病院に通うときには、「Medical Care」の単語を知っておくとお医者さんや看護婦さんとスムーズに意思疎通ができて安心
この例以外にもTOEIC高得点所有者や英検上級者でも役立つ単語はたくさん載っているので、チャンスがあったらぜひ一度手に取ってみてください。
- 収録語彙数:4000語
- 対象学習者:小学生高学年~大人
- 英語初心者だけでなく上級者に役立つ単語もたくさんある
オーディオCDは販売されているが別売り。
星4.7(英語版)
星4.4(日本語表記版)
星4.5(Kindle版)
2020年5月11日
・見ていて楽しい。
単語覚えたいという気分になる。
2017年1月19日
・横断歩道、蛇口、点滴、徐行を言えますか?
そんな意外と知らない単語を勉強するのにとても良いです
知り合いの外国人の紹介で購入しました。
日本で売っているビジネス英単語とか受験英単語とは一味ちがう英単語帳です。
まとめ
今回の記事では、ピクチャーディクショナリーが子供の英単語学習だけでなく子どもの英語脳を育てるのに最適な理由を詳しく説明しました。
また、年齢別のピクチャーディクショナリーも4冊ご紹介しました。
ぜひお子さんに合ったレベルの辞書を使って、英語の語彙力アップ、英語脳の強化につなげてください。
語彙力がアップしてきたら、ぜひ英検などの検定試験を受けたり、英会話で覚えた単語を使ってみたりと、アウトプットする機会も忘れないでくださいね。
インプット(読む、聴く)した英語をアウトプット(書く、話す)することで、英語力がぐんと伸びると断言します。
まずはピクチャーディクショナリーで、日常生活で使われる英単語をたくさんインプットすることから始めましょう!