英検5級の短文の語句空所補充問題の形式は、文脈に合う適切な語句を補うというもの。
つまり、穴埋め問題ですね。
全部で15問あります。
この記事では、英検5級の大問1の問題例と、その答え、解き方のヒント、合格するためのアドバイスを解説します。
英検5級の1発合格を目指してがんばりましょう!
短文の語句空所補充
1. 名詞
A: Do you like ( )?
B: Yes, I like cats and dogs.
1. birds 2. dictionaries 3. animals 4. games
鳥、辞書、動物、ゲームなど、日常に出てくる初歩的な名詞を知っていれば解けますね。
A: ( )は好き?
B: うん、ネコとイヌが好きだよ。
との会話なので、( )の中には「動物」が入るとわかります。
A: Excuse me, how much is this book?
B: It’s five ( ) yen.
1. feet 2. gram 3. meter 4. hundred
この例では、単位に関係した名詞が出題されています。
A: すみません、この本はいくらですか?
B: ( )円です。
選択肢は、フィート、グラム、メートル、100。
問題の中で「円」という単位が出てきているので、フィート、グラム、メートルを入れるのはおかしいですよね。
いくらかと聞いているので、「100」が正解とわかります。
英検5級では、数、色、週、月、身の回りの英単語が出題されます。
合格に必要な単語の数は、500~600程度。
どんな単語が出題されるかを知りたいかたは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
https://mon-cana.com/2020/05/28/%e8%8b%b1%e6%a4%9c5%e7%b4%9a%e3%81%ae%e8%8b%b1%e5%8d%98%e8%aa%9e%ef%bc%95%ef%bc%93%ef%bc%90/
英単語を学ぶためのアドバイス
英検5級を最短で合格するために、5級の単語のみを学習するのも手です。
しかし、私のおすすめは、楽しく英語を学ぶこと。
「英語を楽しんでいるうちに、いつのまにかたくさんの単語を覚えていた」ほうが、今後の英語学習のモチベーション向上のためにも、いいと思いませんか?
家にあるものや、外出中に目に入ってくるものを英単語で答えてもらったりすると、自然と単語量が増えていくはず。
おすすめの本と教材
本を使ってゲーム感覚で英単語を学習したいのなら、こちらがおすすめです。
フラッシュカードで親子一緒に遊んでみるのもいいかもしれませんね。
2. 代名詞
A: Is this Lisa’s dress?
B: Yes, it’s ( ).
1. she 2. hers 3. their 4. her
人称代名詞の問題ですね。
A: これって、リサのドレス?
B: そうだよ。( )だよ。
選択肢は、彼女は、彼女のもの、彼らの(彼女らの)、彼女の。
( )の中には、「彼女のもの」が入ります。
人称代名詞のアドバイス
下の表の内容がわかっていれば、大丈夫。
下の表がわからない子、また、小学生の子にはむずかしいと感じるかもしれませんが、「あなたが〇〇」、「彼女の△△」など、実物や絵などを見せながらたくさんの問題を出してあげると、少しずつわかってくると思います。
~は、~が | ~の | ~を、~に | ~のもの | |
私 | I | my | me | mine |
あなた | you | your | you | yours |
彼 | he | his | him | his |
彼女 | she | her | her | hers |
それ | it | its | it | ——— |
私たち | we | our | us | ours |
彼ら、彼女ら、それら | they | their | them | theirs |
中学生以上なら、
- 一人称、二人称、三人称、
- 主格、所有格、目的各
などの言葉も含めて覚えておくと、受験や、中学で英語学習するときにも役に立ちます。
A: ( ) are my baby’s shoes.
B: Wow! They are really small.
1. Them 2. This 3. That 4. These
指示代名詞の問題ですね。
A: ( )は、私の赤ちゃんのくつなの。
B: わぁ!(それらは)すごく小さいんだね!
選択肢は、それらを、これ、あれ、これら。
日本語にすると不自然になるので、あえてBの”They”の部分「それらは」をカッコの中に入れました。
赤ちゃんのくつ”shoes”は複数なので、”This”と”That”は選択肢からはずします。
『「それらを」は』はおかしいですよね。
正解は、「これら」になります。
指示代名詞のアドバイス
- This (これ)
- that (あれ)
- these (これら)
- those (あれら)
- it (それ)
3. 動詞
Jack ( ) swimming with his brother at the pool every weekend.
1. speaks 2. walks 3. sits 4. goes
ジャックは毎週、兄弟と一緒に、プールに泳ぎに( )。
選択肢は、話す、歩く、座る、行く。
日本語にしたときの意味から、「行きます/行く」が正解と分かります。
動詞のアドバイス
名詞を覚えるのと同じように、日常に出てくる初歩的な動詞、例えば、「読む」、「書く」などを覚えれば大丈夫。
どんな動詞が出題されるかは、「英検5級の英単語は、これだけ覚えれば合格できる!全530単語」の記事を参考にしてくださいね。
4. 助動詞(文法)
You can ( ) Tokyo Tower from your house.
1. see 2. saw 3. seeing 4. sees
東京タワーが、あなたの家から見えます。
英語の例文は、上記のような日本語になるのですが、動詞はどれが当てはまるのでしょう?
canという助動詞の後ろなので、動詞の原形”see”が正解です。
A: ( ) Ken play tennis every Sunday?
B: No, he doesn’t.
1. Do 2. Am 3. Does 4. Are
助動詞のアドバイス
英検5級に出てくる助動詞は、“can” と “do”だけのようです。
この2つを確実に覚えておきましょう。
5. 形容詞
A: Do you have any homework today, Ben?
B: Yes, English homework. It’s ( ).
1. dark 2. tall 3. slow 4. easy.
A: ベン、今日は宿題あるの?
B: うん、英語の宿題だよ。( )よ。
形容詞の意味がわかっていれば解ける問題ですね。
選択肢は、暗い、高い、遅い、簡単だ(簡単な)。
ですので、「簡単だ」の意味の”easy”が正解です。
形容詞のアドバイス
大きい、小さい、高い、低い、明るい、暗いなど、日常的な形容詞が出題されます。
日頃から「『うれしい』って、英語でなんだ?」などのクイズ形式でたくさん質問してあげると、楽しんで覚えてくれますよ。
形容詞も、英検5級だけの単語を覚えるのではなく、できれば4級、3級を受けることも考えて、絵本や英語のテキストなどの単語を積極的に覚えるといいと思います。
6. 前置詞
A: How do you go to school, Julia?
B: I go ( ) train.
1. on 2. by 3. of 4. with
A: ジュリア、どうやって学校に行くの?
B: 電車でだよ。
この、「電車で」の「で」にあたる前置詞が何かを答える問題です。
ここでは、「方法(交通手段):~で」の意味を持つ”by”が正解になります。
A: Do you have your pen, Jimmy?
B: Yes. It’s ( ) the desk.
1. about 2. on 3. to 4. among
A: ジミー、ペン持ってる?
B: うん。机の( )だよ。
選択肢は、~について、~の上、~に、~の間で。
ペンがどこにあるかをイメージすれば、『机「の上」』ということがわかりますね。
Melissa’s mother watches TV ( ) the morning.
1. on 2. in 3. to 4. of
メリッサのお母さんは、朝にテレビを観ます。
「朝に」の「に」にあたる前置詞が何かという問題。
“in the morning”なので、”in”が正解です。
実は、英語上級者でも、前置詞って難しいと感じる品詞なんです。
私自身、英語を使った仕事(翻訳)をしていますが、前置詞はなかなかのクセモノで、「どれを使うべきなんだろう?」と悩むことが少なくありません。
「”in”は、”~の中”」、「”on”は、”~の上”」と丸暗記すると、もっとむずかしい文章が出てきたときや、いろいろな用法がある前置詞に直面したときに、困ることになります。
前置詞のアドバイス
ネイティブがどうやって前置詞を使い分けているかを知ったほうが、のちのちの英語の勉強の助けになります!
それに、言葉だけで覚えるよりも、絵や図で覚えたほうがわかりやすい。
そこで、おすすめの本をご紹介します。
この本は、カラフルでおもしろいキャラクターがいっぱい!
子どもが読んでもあきないと思います。
小学生の子にはちょっとむずかしい漢字が出てくるので、そこは手伝ってあげてくださいね。
フルカラーで、とてもわかりやすい本です。
マンガもついているので、小学生でも楽しめます。
ネイティブがどうやって前置詞を使っているのかが説明されていて、読んでいると、「前置詞ってこう考えればいいのか!」と目から鱗が落ちてくるかも。
こちらもむずかしい漢字がちょこちょこでてくるので、お子さんをサポートしてあげてください。
7. 単独で使う疑問詞
A: ( ) is John from?
B: He’s from England.
1. Whose 2. Where 3. Who 4. Why
A: ジョンは( )から来たの?
B: イギリスからだよ。
選択肢は、誰の、どこ、誰、どうして。
日本語から推測して、「どこ」が正解だとわかりますね。
“be from 〇〇”は、「〇〇出身」と覚えてしまえばいいかと思います。
単独で使う疑問詞のアドバイス
- how (どう、どうやって)
- what (何)
- who (誰)
- where (どこ)
- when (いつ)
- why (なぜ)
- which (どっち)
- whose (誰の)
8. 連語の疑問詞
A: How ( ) are these apples?
B: 1000 yen.
1. old 2. much 3. fast 4. about
A: (これらの)リンゴは( )?
B: 1000円です。
Bが、「1000円です」と答えているので、Aはリンゴの値段を聞いているとわかりますね。
選択肢は、how old(どれくらい古い)、how much(いくら)、how fast(どれくらい速い)、how about(についてはどうか)。
「いくら」にあたる英語は、”how much”なので、”much”が正解になります。
連語の疑問詞のアドバイス
- what time (何時)
- what day (何曜日)
- how old (何歳)
- how long (どれくらいの長さ,期間)
- how often (何回)
- how much (いくら)
- how far (どれくらいの距離)
- how many∼ (いくつ)
英検5級は、イメージできることが大切
英検5級は、中学1年程度の基本的な文法がわかれば大丈夫です。
語句空所補充問題は、問題を読んでみて、何が書かれているかイメージできれば、解ける問題は多いはず。
「絶対にこれが正解!」との自信がない場合でも、「これとこれはイメージ的に違うな」とわかれば、4択から2択になるので正解率もアップします。
英検5級について徹底的に知りたい場合
ブログ記事「【英検5級対策】レベル・出題形式・出題内容・単語量を徹底解説」で、5級に関する詳しい情報を解説しました。
こちらでも学習のポイントやおすすめの教材などを紹介していますので、興味のあるかたはどうぞ。
また、英検5級を受験するメリットの記事や、英検のタイプ(従来の英検、CBT、S-CBTなど)を比較した記事もあるので、ぜひ読んでみてくださいね。