英語検定の中でも特に人気のある、英検。
5級は、その登竜門となります。
文部科学省の学習指導要領が見直され、2020年から小学校、中学校で英語教育が大きく変わることになりました。
我が子も小学5年生なので、今年から英語の教科書を使っての学習が始まります。
英語が必須化となった今、英検を受験する小学生の数が増えています。
小学生が英検を受けるメリットについて興味がある方は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
この記事では、英検5級レベルと、試験内容、リーディング、リスニング、スピーキングのおすすめ教材について説明します。
英検5級レベルの目安
公式サイトによると、5級は、
「初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」
程度と説明されています。
- 読む:初歩的な語句や文を理解することができる。
- 聞く:初歩的な語句や文を理解することができる。
- 話す:初歩的な内容についてやりとりすることができる。
- 書く:初歩的な語句や文を書くことができる。
出題の目安
英検5級は、英語初心者向けです。
出題されるトピックとしては、家族のこと、趣味、スポーツなどで、日頃からよく話題されるものばかりなので、英語を習い始めたばかりの子どもでも受けやすいですね。
最近だと、幼稚園の子が5級を受けたりすることも増えてきているようです。
習得目標 | 級 | 推奨目安 | 出題目安 | 出題形式 |
---|---|---|---|---|
使える英語の登竜門 ・基礎力定着 ・高校入試レベル |
5級 | 中学初級程度 |
英語を習い始めた方の最初の目標。 |
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4級 | 中学中級程度 |
出題形式や内容が、より実用的に。 |
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3級 | 中学卒業程度 |
二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝える。 |
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英検5級の形式(リーディングとリスニング)
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 |
文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 |
4肢選択 (選択肢印刷) |
会話文の 文空所補充 |
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | ||
日本文付き短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 | 5 | 短文 | ||
リスニング | 会話の 応答文選択 |
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数2回、補助イラスト付き) |
10 | 会話文 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
会話の内容 一致選択 |
会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) |
5 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
||
イラストの 内容一致選択 |
短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ。 (放送回数2回) |
10 | 短文 | 3肢選択 (選択肢読み上げ) |
主な場面・題材 | |
---|---|
場面・状況 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など |
話題 | 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など |
試験時間
英検5級の試験時間は、45分。
筆記(25分)
リスニング(約20分)
リーディング
リーディングの問題は、全部で25問。
短文の語句空所補充 15問
会話文の文空所補充 5問
日本文付き短文の語句整序(いわゆる並び替え) 5問
テスト時間は25分なので、1問につき1分で解答しないと間に合わなくなってしまいますね。
1つ1つの問題は短いものばかりなので、時間が足らなくなることはあまりないかもしれません。
しかし、1つの問題でつまずいてそこで立ち止まってしまうと、やはり時間的に厳しくなってしまいます。
わからない問題は後から戻ってくるようにして、できる問題から解答していく練習をしておこう
リスニング
リスニングの問題は全部で25問。
会話の応答文選択 10問
会話の内容一致選択 5問
イラストの内容一致選択 10問
リスニングも25分間で25問あるので、平均1分につき1問を解いていくことになります。
リスニング問題はどんどん進んでいってしまうので、わからない問題は飛ばして、次の問題に集中することが大切
また、解答がわからない場合でも、適当にマークシートを塗っておいてくださいね。
確立は低いかもしれませんが、当たることもあるので。
おすすめの英検教材(書籍、アプリ)
書籍
旺文社は、英検対策の教材に優れてます。
「でる順パス単」などで有名なので、ご存知のかたも多いのでは。
このドリルはフルカラーで、絵もたくさんあるため、小学生の子でも興味を持って学習できるように工夫されています。
徹底的に単語集中で学習したい、英検5級を最短で合格を目指したいという方は、「でる順パス単」の単語を一通り覚えたり、過去問を解いてみるのをおすすめします。
アプリ
本よりもパソコンやタブレットで、しっかり学習したいという方はこちら。
アプリのおすすめは、旺文社の「英検ネットドリル」です。
旺文社の英検対策問題集とCDがひとつにまとまっており、パソコンとiPadの両方で学べる教材です。
過去問題集が6回分や「7日間完成予想問題ドリル」がついていたり、辞書機能や確認テストも備わっているのは、アプリならではですね。
無料体験ができるので、興味のあるかたはぜひ試してみてください。
スピーキングテスト
2009年から、英検5級と4級にもスピーキングテストが加わりました。
テスト時間
約3分です。
テストの場所
3級以上のスピーキングテストとは違い、自宅や学校などで好きな時に受験することができます。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 20語程度のパッセージを読む | 1 | 録音型面接 |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える | 2 | ||
受験者自身のことなど | 日常生活の身近な事柄についての質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 1 |
スピーキングテスト問題見本
上記の絵が、受験者に画面上で提示される情報です。
そして、上記が、質問と満点の解答例です。
パッセージ(英文)の黙読・音読タスクが終わったあとに質問される、という形式です。
スピーキングの対策としては、やはり、「英語を話すことに慣れること」です。
同じような問題をたくさんこなすことで、このスピーキングテストは合格できるはず。
しかし、この先もっと上の級を受けたいと考えているのであれば、やはり面接形式の練習をしたほうがいいでしょう。
できることなら、英語教師や、英語上級者に面接官の役をやってもらい、スピーキングテストの練習をすること
その際に、どこがよかったか、どこが間違っているのか、どこをなおすべきか、などのフィードバックをもらうと、上達がより早くなります。
また、子どもが英会話に興味があるのでしたら、週に何回か会話するチャンスを与えてあげると、リスニングやスピーキングがグンと伸びます。
我が子2人はカナダで生まれましたが、幼少のときに日本に移住しました。
日本の小学校に通い、周りの人と日本語で生活しながらも、家では英語を使って会話をしているため、今でも英語を話すことができます。
やはり、リスニングでも、スピーキングでも、日常的に英語を使う環境がとても大切だと思っています。
小さいころから正しい発音を学ぶため、リスニング力の向上のために、英会話をぜひ始めてください。
おすすめ教材(英会話)
もし、英検対策も含めた子供向けのオンライン英会話に興味がある場合、子ども専門の「ハッチリンクジュニア」がおすすめです。
入会金無料、週1回(1か月4回)のレッスンのコース(2760円)から、週6回以上(1か月30回)のプレミアムコース(11111円)まで6つのコースが取り揃っています。
マンツーマンで英検対策もできるので、5級だけでなく、もっと上の級を目指す子にも最適です。
子どもに合うかどうか心配な方は、ぜひ2回の無料体験レッスンを受けてみてください。
英検5級のレベルの単語量
ズバリ、500~600単語程度です。
具体的には、530の単語で、アルファベット順に並べてあります。
かなり長いリストになるため、別ブログ記事として用意しました。
日本英語検定協会の英語学習サイト「英ナビ!」に飛びます。
興味のある方は、ぜひどうぞ。