以前、「小学生に化学の面白さを知ってもらおう!-とっかかりは成功」というブログ記事を書きました。
その中で、子供向けの化学図鑑「ぜんぶわかる118元素図鑑」をご紹介しました。
この図鑑は、「元素ってどんなもの?」と小学生でも興味がそそられるように作られているんです。
さすが、子供の科学!
娘にはこの図鑑を見ながら、原子や電子、陽子、中性子なども日本語と英語の両方で簡単に教えました。
その時に娘が書いて覚えた内容がこちらです。
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/201-11-23-ぜんぶわかる118元素図鑑_5.jpeg)
さて今回はもう1つ上のレベル、化学を英語で学習するときのサポートになってくれる図鑑を紹介します。
元素を英語で学ぼう!「The Elements Book」
実際に娘に買った元素図鑑です。
ハードカバーで全208ページある本なのでズッシリと重く、なかなか貫禄です。
対象年齢は、9~12歳。
英語ネイティブが対象になるので、日本人の小学生のための英語レベルではないことにご注意ください。
でも写真や図を含めた内容は小学生が理解できるようにやさしく説明されているので、この図鑑にチャレンジする価値はあると思います。
The Elements Bookがすばらしい3つの理由
小学生の子でも楽しめる内容が豊富
英語で書かれていることを除けば、もともと9~12歳用に作られた図鑑なので、小学生にピッタリです。
例えば、塩素(Sodium)は、
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/花火.jpeg)
明るい黄色の花火に使われていたり、
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/ミイラ.jpeg)
ミイラを作るのに使われていたり、
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/除雪.jpeg)
塩をまくことで道路が凍るのを防げる、という説明が書かれています。
この内容なら、小学生の子でもちゃんと理解できますよね。
図鑑の中身が面白くて、「将来、科学博士になる!」なんて夢を持つようになるかもしれません。
写真や絵がふんだんに使われているため内容理解しやすい
「図鑑なんだから、写真や絵が使われてるのは当たり前でしょ」と言われるかもしれません。
しかし、「美しい写真が本当にいっぱいあるから、まぁ、見てみてよ」とオススメさせていただきたいです。
例えば、カルシウム(Calcium)の図を見てみましょう。
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_2358.jpeg)
ページの真ん中には、
「実験室で精製された純粋なカルシウムの結晶(Cyristals of pure calcium refined in a laboratory)」
という写真が載っています。
美しいですよね!
その他にも、
「この水晶は光沢のある表面を持つ(This crystal has a shiny surface)」
「この純粋な金属は、ナイフで切れるくらい柔らかい(This pure metal is soft enough to cut with a knife)」
などの分かりやすい補足説明が豊富にあります。
絵や写真を見るだけでも、カルシウムには牛乳に含まれているだけでなく、薬にも使われていることがわかって、なかなか興味深いですね。
これなら、小学生でも英語の図鑑を読んでみようという気になってくれるのでは?
もくじ、用語集、索引がしっかりしている
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/もくじ.jpeg)
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/用語集.jpeg)
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/索引.jpeg)
せっかくなので、用語集内の「Atom」の説明を見てみましょう。
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/用語集内の「原子」説明-1.jpeg)
元素の最小単位。
原子は、陽子、中性子、電子で構成される。
特定の元素の原子は、すべて同じ数の陽子をもっている。
もちろん英語ですが、用語がとても簡潔に説明されているので、わかりやすいですね。
オススメ学習方法
英語が難しいと感じる説明は、読み飛ばそう
この本は、図鑑です。
図鑑は、図を見て楽しむものだと私は思っています。
英語で理解できない説明は飛ばしてしまいましょう。
半年後、1年後に同じ文章に戻ってきたときに、英語が上達して分かるようになっていたら、褒めてあげればいいのではないでしょうか。
好きなベージの好きなところだけ読よもう
興味を持ったページを読んでくれるようになるだけでも、英語の向上に役立ちます。
無理して全部の元素を学習する必要はありません。
例えば、娘は水素に興味があります。
そんな娘が楽しそうに読んでいた項目は、「燃料電池バス」と「木星」でした。
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/水素バス.jpeg)
「水素が燃料の場合、廃棄物は蒸気だけ(The only waste product of hydrogen fuel is steam)」
![](https://mon-cana.com/wp-content/uploads/2020/07/木星1.jpeg)
「この惑星の4分の3は、気体と液体の水素の層で構成されている。(The quarters of this planet is made up of layers of gaseous and liquid hydrogen.)」
英語や化学の学習を嫌いにならないためにも、興味を持ったところだけ読むのが一番。
特に気になった元素の説明に出てきた英単語を調べてみよう
興味を持っているときが、急成長できるチャンス!
「この英語って、どういう意味なんだろうね?一緒に調べてみようか」とサポートしてあげると、子供はやる気が出てきます。
もし1日に英語5単語ずつ覚えたとしたら、1年後には1825単語!
1日2単語としても、730単語です。
大人になってから覚える730単語って結構大変なので、まだ頭が柔らかいうちに多くの覚えられたらラッキーですよね。
単語帳で効率的に暗記するのも悪くはないかもしれませんが、何かと関連させて英単語を覚えた方が忘れにくくなると、自分の経験上断言できます。
単語帳でひたすら単語を暗記するのって、つまらないですしね。
最後に
今回は「The Elements Book」を紹介しました。
実際に手に取ってみて、とても素晴らしいと実感した図鑑。
科学好きなお子さん、英語を使って何かを学びたいお子さんにオススメです。
ただ、娘のように化学に関心のある子ばかりではありません。
やはり興味のある内容じゃないと、英語の本など見向きもしれくれないはず。
宇宙好きの息子には、「Space!」を購入しました。
それ以外にも、恐竜だったり、
乗り物だったり、
動物だったりと、
いろんな種類の英語図鑑があります。
ぜひお子さんの興味のある本を見つけて、英語で知識を習得する習慣がつくようにサポートしてあげてください。